hey Product Blog

こだわりを持ったお商売を支えるプラットフォーム「STORES」の開発チームによる技術ブログです。

CTOとVPoEの役割。VPoE就任を記念してお互いの強みを語り合う【#7 論より動くもの.fm】

CTO 藤村がホストするPodcast、論より動くもの.fmの第7回を公開しました。今回はVPoEに就任した佐藤大介(以下、さとだい)と、音楽の話、CTOとVPoEの役割分担、お互いの強みについて話しました。

 

 

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VPoEはチェンバロ奏者

藤村:こんにちは、論より動くもの.fmです。論より動くもの.fmは、heyのCTO藤村が技術や技術に関係ないことについて色々お話しするPodcastです。今日はheyのVPoEに就任した佐藤大輔さん、通称さとだいさんとお話しします。さとだいさん、よろしくお願いします。

 

さとだい:よろしくお願いします。

 

藤村:今日は広報のえんじぇるさんも参加します。

 

えん:よろしくお願いします。

 

藤村:さとだいさん、自己紹介をお願いします。

 

さとだい:さとだいと申します。元々STORES 予約の前身となるクービックにいて、統合とともにheyにジョインしました。STORES 予約 と STORES 決済 を担当して、今年からVPoEに就任しました。キャリアは今年で22年になるんですが、エンジニアをずっとやっていて、特にエンジニアリングマネージャーとして、チーム作りを長くやっていました。0→1のスタートアップ、200人から3,000人になっていくチーム、色んな国にチームを作っていくなど、色んなステージでお仕事させてもらってきました。

 

藤村:ありがとうございます。

 

さとだい:趣味はクラシック音楽というか、バロック時代の音楽が好きでチェンバロを弾いています。チェンバロは1600年代ぐらいの楽器で、ピアノの原型です。8月にオーケストラと一緒に演奏する予定があります。

 

藤村:演奏活動もするんですね?

 

さとだい:リサイタルや時々コンクールにも出ています。ネットワークが狭い、凝り性の世界なので、色んな国の著名な方に教えていただくこともあります。

 

藤村:heyには、いわゆる軽音楽部っぽい音楽をやっている人が多いんですけど、ロック音楽じゃない音楽をやっている人も現れると、音楽をやってる全パートが揃いそうですね。

 

さとだい:この間、STORES 予約 のチームに入っていただいた方もヨーロッパの音楽大学を2つ出られています。チェンバロと同じ時代のヴィオラ・ダ・ガンバを演奏する方もいますし、色んな方が入社されて、多岐に渡っている気がしますね。

 

藤村:現代音楽ガチ勢の方が入社してくれると、全時代をカバーできるかもしれないです。

 

さとだい:CDを出してる人も多いですしね。エンジニアリングと音楽ってなんか似たものがあるんですかね。

 

藤村:プログラミングがうまくなると演奏がうまくなるってわけではないんですけどね。全然関係ないけど、なぜか多いという。チェンバロって、ピアノとはどう音が違うんですか?

 

さとだい:見た目は似てるし、実際に指で弾くんですけど、ピアノは弦を叩くんですが、チェンバロは爪で弦をひっかくんですね。基本的にピアノなどの鍵盤楽器って、音量を変えられないんですよ。叩く強さで音量を変えることはできないので、ひとつの音に対して最大3本の弦があって、何本で弾くか、もしくは和音をばらばらに弾くことで音の広がりを作って、大きく聴かせるとか。そういうことをする楽器なので、めちゃくちゃギターに近いです。

 

軽音楽に繋がるかもしれないところでいくと、バロック時代の曲は、みんながイメージするクラシック音楽とは違って、かなり自由。当時のポピュラーミュージックなんです。そして、ジャズにすごく近い。基礎やその時代のこうあるべきはありますが、その先は、自分で自由にアレンジしてください、即興してくださいの世界なんですね。実はバッハってみんなは堅いというけど、あのバッハもテーマがあって、その後は自分でアレンジして弾かないとダメなんです。そういった即興の世界がすごく面白いですね。

 

藤村:ノンクラシック出身の僕からすると、クラシックを聴いてみようと思って最初に聴くのがバッハのゴルトベルク変奏曲。だいたいロック音楽をやっている人がクラシックを聴こうと思うと、グレン・グールド(ピアニスト)のゴルトベルク変奏曲を聴き始めて、他のピアニストが弾いているのを聴くと全然違うぞ!となって面白い。

 

さとだい:バッハはバロック時代の集大成。色んな国の曲をアレンジしているし、演奏をする時もアレンジして弾く。だから奥が深くて面白いんです。

 

藤村:このPodcast、バッハの話で後20分くらい話せそうなんですが。バロック音楽ってバッハ以外に誰がいるの?とかも質問したかったんですけど、それはまた今度やりましょうか。

 

さとだい:そうですね、止まらなくなるので。

CTOとVPoEの役割分担

藤村:ということで、チェンバロ奏者のさとだいさんがVPoEに就任しました。

CTOとVPoEがどんな責任分担かというと、僕らの会社も一般的なCTOとVPoEの分担に概ね沿っています。CTOが会社の戦略・ミッションをどう技術的に実現するか、3年〜5年くらいの戦略を考えたり、細部まで落としたり。それを作るための技術はどんなものを使えばいいのかという技術選定や、それをやるためにどういう人に仲間になってもらわないといけないのか、みたいな人材のところを見ています。VPoEはどんなところを見ているのか、さとだいさんからご紹介いただけますか?

 

さとだい:VPoEが何をすべきなのかは、タイミングによって常に変わっていくのかなと思っています。今、1番思っていることは、僕らは色んなプロダクト、オンライン予約システム、ネットショップ開設、キャッシュレス決済などを持っている中で、その事業成長を支えていくエンジニアリングチームをどう作っていくか。新たに仲間になってもらうこともそうだし、今いるメンバーにより技術を深掘りしてもらう、役割を広げてもらうことで、今日できないことが明日できるようになる。より大きなことができるチームにすることで、事業を推進するところに責任を持つ役割です。いわゆるチーム作りですね。

 

藤村:そのあたりで今、伸ばしたいところはありますか?

 

さとだい:僕らのプロダクトは、まだまだ成長しなきゃいけないし、向き合うお客さんもすごい勢いで増えているが故に、求められるスピードもどんどん加速しています。

 

そういう意味では、成長スピードを上げていけるチーム作りや任用、モチベーションをあげて取り組んでもらえるようにするには、どうすればいいか。今、働いているメンバーの方々が役割を広げていくために、どういう支援ができるのか。

 

育成という言葉もありますが、個人的には僕自身が誰かに育成された感覚があまりなくて。育成プログラムをしっかり作るというよりも、それぞれにとってチャレンジングな仕事や環境を提供して、背伸びをしてもらう。それを連鎖させる環境をどう作るかかなって思っています。

 

藤村:適切にチャレンジできる環境を作るのが、きっと1番いいんですよね。

 

さとだい:そうですね。どれだけトライしてもらうか、より大きなトライをし続けられるか。任用かもしれないし、権限の委譲かもしれないですけど。それで失敗しても責められるんじゃなくて、むしろよくやった!と。その失敗から何を学んだのか、次にそれを活かして何ができるのか、と考えるチームでありたい。そういうチームだよねっていうコンセンサスを得ていることもすごい大事だと思う。

 

あと、やっぱりわからないことって誰が考えてもわからない。その中であまり考えることに時間を使いすぎずに決めて動く。それを、あなたが決めていいんだよとちゃんと伝えてあげることもすごく大事。だけど本当に困った時は一人で解決できないことが多いので、その時に周りのチームメンバーや僕も含めて、サポートしにいけるか。そういった動きをちゃんと加速できるようにしたいと思っています。

 

藤村:そうですよね。
VPoE配下に、新たにエンジニアリング室というものができたと聞きましたが、どんなことをしてるんですか?

 

さとだい:チーム規模としてまだ成長過程ですが、テクノロジー部門だけで100人超のメンバーいます。その中で、個々のメンバーがより大きなチャレンジをしていく時にどんな支援が必要なのか。それは技術的な支援の場合もあれば、目標設定やキャリアパスの悩みもあるので、支援する仕組みや制度が必要になってくると思います。

 

また、メンバーを育てるマネージャーの人たちは、どういうことをしてチームの成長を促進すればいいのか。それを、僕一人が全員と向き合ってやるのは非現実的ですし、僕一人の考えなんてたかが知れています。これをheyを横断して、エンジニアはどういう価値観を大事にしていくのか、どう成長していけばいいのか、どう支援すればいいのかを考える。みんなのアシストをして全体の力をあげることをミッションとして作ったのがエンジニアリング室です。

 

藤村:もう動き始めていて、すでに非常に頼りになっていますよね。

ビジョンのCTO、執行力のVPoE

えん:質問していいですか。CTOとVPoEってお互いを補い合う関係だと思うんですけど、自分になくて相手が持っているものって何ですか?

 

藤村:僕から話しますね。誤解を恐れずにいうと、目の前の問題を解決する能力は圧倒的にさとだいさんが上だなって思います。技術的なところ、物事の進め方、トラブルシューティング、相談の仕方など、目の前の問題を解決するところは、僕は全然勝てません。僕もがんばりますけど、さとだいさんすごいなぁって思うところが多いです。

 

その延長上かもしれないですが、CTOとVPoEの分担でいくと、短期(1年〜3年)はVPoE、それより先はCTOというのはよくあるパターンだと思っていて。1年先のことはさとだいさんが考えてくれていて、3年から先でだんだんグラデーションで混ざっていって、遠い未来のことは僕が考える感じになってるんじゃないかなって。

 

目の前の問題の解決、ひいては短期スパンの問題解決や組織作り。それと、事業を前に進める力に関してはさとだいさんの方がすごいなって思うことが多いですね。

 

えん:わかります。私は現場にいないですけど、Slackを見ていても、さとだいさんの動きが俊敏だなって。

 

藤村:そう。そうなんですよ。

 

さとだい:そこは悩ましいところもあって。自分が出れば出るほど、誰かのチャンスを奪っていると最近特に思うようになってきました。なので、その辺はバランスをとりながらと思ってはいます。

 

藤村さんがおっしゃる通り、僕の強みは執行力、エグゼキューション。逆に弱みというか、僕になくて、藤村さんが持っているものは、こうありたい、チームをこうしたい、ここに向けて走りたいというピンを立てること。藤村さんの中長期的な戦略を考える部分にも紐づくし、この会社が最終的にどこに向かうのか、絶対的な正解がない中で、ここだってピンを置く。僕はピンに向けてどう執行していくかの方が得意なタイプ。

 

補い合う関係って意味でも、1つのチーム・集団としてどこに向かっていくべきなのか。何を是とするエンジニアリング集団なのかは、藤村さんに引っ張っていただきながら、そこにみんなが向かっていけるようにアシストしていくのが僕。ここ数ヶ月はそういった形で一緒に仕事を進めていて、仕事しやすいなって思っています。

 

あと、藤村さんは発信もすごくうまい。テクノロジー部門のメンバー全員に対して話をするときも、パッションをまじえてこうありたいよねと話す。社内だけじゃなく、社外に対しても、発信力があるから、強いエンジニアの方々が藤村さんに集まってきているなって。これは印象だけじゃなくて、実際にそうだと思うので。羨ましくもありつつ、自分は自分の強みを活かそうと思っています。

 

藤村:えんじぇるさん、このお互いのことを褒めるっていう異常に湿っぽい感じになってるんですけど。

 

さとだい:そうですね、照れちゃう感じですね。

 

藤村:どう着地させてくれるんですか。

 

えん:いい人がVPoEになられたんだなって思いながら聞いてました。あと、藤村さんのトーク力が強いというのは、私がこのPodcastを始めた理由でもあるので。そのトーク力を存分に活かして、これからもPodcastでたくさん話していただきたいなと思ってます。

 

さとだい:僕としても、藤村さんにどんどん話していただきたい。どんどん社外に対して、エンジニアリングとは、テクノロジーとはを伝えていただきたいです。

 

藤村:ということで、第2回のさとだいさんゲスト会は30分バッハについて語ってもらうのをやりたいので、その時はよろしくお願いします。

 

さとだい:30分じゃ終わらないかもしれないですが、はい。

 

藤村:バロックの前の音楽とか、僕はモンテベルディしか知らないので、そこらへんも聞きたいですね。

 

さとだい:たくさんあるんですよ。

 

藤村:これは早く第2回をやらないと。ということで、論より動くもの.fm、今回はVPoEに就任したさとだいさんに来てもらいました。次回はバッハの話を聞けるということで、僕もすごく楽しみにしています。では、みなさんごきげんよう。(完)

 

 

次回の更新をお楽しみに!